グラゼニ12巻

2018/01/06

森高夕次×アダチケイジ、講談社。前回ついに日本一の高みにチームが立っちゃった、プロ野球界の裏庭でウロウロするはずの漫画。主人公であるはずの凡田は今回ほぼ脇役で、メインは新キャラの記者、背中叩かれ系ピッチ森脇サン、そしてスパイダーズ打撃陣という構成。ナッツ編も露骨にタメであり、なんだかんだ凡田が好きな自分としてはちっと寂しい。
しかしながら森脇サンのエピソードは、この漫画の強みである人生泣き笑い野球劇場としてよく出来ていて、結果を出してしまってこういう影のあるポジションが似合わなくなってきた凡田の隙間を埋めるいい話だった。普通のイイハナシなら親父の背中を見せる! でまとめている所で、「敗戦処理でもなんでもする。そういう男に親父の背中を見せてる余裕なんぞ無い」と言わせる流れは、やっぱこの漫画パワーあるわと実感。
スパイダーズの方は順当すぎるくらい順当で、このまま進んでも面白くもなんともねぇなというレベル。前回は俺様フェイスだった曽我部さんが露骨に腹を見せてきてて、この人がドブに落ちる役目かなぁなどと嫌味な先読みしてしまう。北王子体制の生々しい上手く行かなさといい、これから荒れそうな気配が瘴気のように漏れ出てきていて、やっぱグラゼニは意地が悪い展開のほうが面白いな!! ッて感じだ。さてはて、次はどーなってんでしょうね。